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36.キネマ館の終幕と「新しい風」 |
35日目−十勝の人なら、映画フアンでなくても知っている映画館「キネマ館」が、系列映画館も含めて全館閉館したのは平成15年(2003年)11月28日であった。西2条南9丁目のポポロビルにある「キネマ2」「キネマ5」「キネマ6」の3館を閉館、同じ系列で西1条南9丁目の「プリンス劇場」は、自主上映活動を続けている市民サークルに運営が移管されている。
「キネマ館」で映画を見ることができなくなったことは、大衆娯楽が大きく様変わりしたことを物語っているようにボクには思える。
そんな中、十勝には正に映画の「新しい風」が起きていた。帯広開拓の祖である依田勉三を描く映画が平成16年(2004年)に、この十勝を主なロケ地としてつくられている。ボクも、何度か映画づくりのセレモニーに出席させてもらった。もちろん、映画も2度見たが「北海道の開拓時代」を本州に人間に理解されるだろうかと心配をしながらの鑑賞でもあった。
平成17年(2005年)7月、大女優吉永小百合、渡辺謙、豊川悦司らが出演する東映映画「北の零年」が浦幌町厚内で撮影されている。町民もエキストラとして参加した映画だった。 |
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