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−トボトボある記−
《その16》
                                                平成18年7月25日
16.「愛よ星と共に」のロケ地は幕別・新田牧場
 15日目−昭和22年に、映画制作会社新東宝は幕別町の新田牧場で「愛よ星と共に」の映画ロケを行った。主演は高峰秀子、そして池部良である。昭和22年はボクが生まれた年でもある。
 この映画は、北海道の美しい牧場が舞台となる恋愛映画である。ボクは、幕別町の図書館からビデオを借りて見ることができた。
新田牧場は、映画では北島牧場として登場する。経営者は東京に本社を置く会社である。その社長の御曹司が池部良扮する北島邦彦である。牧夫頭の娘、はるえ役の高峰秀子と邦彦が恋愛に落ちるのであるが、お腹に子を宿したはるえは、その後苦労の連続の日々を過ごすことになる。子どもができたことで親に感動されるはるえは、邦彦のいる東京に行くのだが、会うことができないで数年を過ごすことになるのだ。
知人のいない東京で、はるえの「食べるために働く」日々はつづくことになるが、最後のシーンはハッピーエンドなのである。今でも新田牧場に堂々とそそり立つ大木の前で二人は抱き合うのである。めでたし!めでたし!と言う訳だ。
昭和22年、東京の有楽町スバル座がアメリカ映画ロードショウ劇場として開場した年でもある。入場料は25円。


54.映画「愛よ星とともに」は、戦
  後の混乱期昭和22年に幕別
  町の新田牧場をロケ地に作
  られた。当時帯広で映画を
  見るためには入場料10円が
  必要だった。(菅野作品)


55.なぜ新田牧場がロケ地に選ら
  ば選ばれたかは、この映画の
  プロデューサー青柳信夫が札
  幌の雪印乳業を訪問した時に
  新田牧場の紹介を受けたこと
  にあった。(菅野作品)
56.(鎌田作品) 57.ロケは40日間に及んだが、ロ
  ケ隊にとっては恵まれた日々
  であったようだ。何しろ、前の
  年21年にはGHQが映画検閲
  を開始したのであったが、何
  よりも戦後の食糧難時代であ
  ったのだ。よって、食べる心配
  のない幕別生活つまり白いご
  飯、牛乳、玉子、肉等などの
  毎日はロケ隊には天国であっ
  たのだ。その当時を思い出す
  かのように池辺良は、昭和62
  年に新田牧場を訪れている。
  (菅野作品)

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